名物
めいぶつ

古来より大切にされ、由緒をもつ器物。江戸時代後期の大名茶人、松平不昧によって大名物(千利休以前)と中興名物(小堀遠州時代)に大別されたが、特に名物を大名物、名物(千利休時代)、中興名物の三つに分類する場合もある。また、東山御物(足利将軍家)、柳営御物(徳川将軍家)をはじめ、雲州名物(松平不昧)、八幡名物(松花堂昭乗)など、将軍家、大名家、名家によって蒐集された道具を「○○名物」と称する場合もある。

表千家不審菴 閉じる