待庵
たいあん

千利休の遺構として唯一史実の確かな茶室。国宝。京都府大山崎町の妙喜庵にある。二畳敷で、床内の柱は塗りまわして見せない「室床(むろどこ)」の手法が用いられ、壁は土壁で、にじり口をそなえている。天正10年(1582)に建てたと伝えられ、利休のわびの思想を表現した空間として注目される。

表千家不審菴 閉じる