桑原茶碗
くわばらぢゃわん

享保8年(1723)、表千家6代の覚々斎が、江戸で徳川8代将軍吉宗より拝領した唐津茶碗。それを取り次いだ幕府の小納戸衆、桑原権左衛門の名にちなんでこの銘がある。茶碗の胴に轆轤目(ろくろめ)が強くめぐらされ、腰のあたりから下高台にいたるまではへらによって大胆に削り落とされ、大ぶりで斬新であることが特徴である。

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