明和8年(1771)〜嘉永5年(1852)。紀州徳川家10代。茶の湯を好み、表千家9代了々斎の時、表千家へ御成りになった。また、了々斎より預けられていた皆伝を、幼くして家元を継承した10代の吸江斎に伝授した。御庭焼である「偕楽園焼」にも力を入れ、樂や永樂を招くなどして多くの名品をつくらせた。