八朔の松風楼(令和元年8月1日)
8月1日は八朔(はっさく)です。京都では主家や出入り先へ祝儀に赴き、暑中見舞いを述べる日です。家元でも暑い最中ですが、職家の皆さんが紋付を着て挨拶に見えます。松風楼で釜をかけて、一服のお茶をさしあげ、新席で宗匠方と食事をされます。食事は表千家出入りの柿傳が作ります。
松風楼も新席も稽古場なので、近代的な冷房装置は一切なく、日中は30度近くになりますが、簾(すだれ)や葦(よし)障子(しょうじ)を通る微風を感じる事ができます。そしてこの行事に宗匠方、職家、玄関みんな揃って汗を流すことで、今年の前半は元気でやってきたという充実感が湧いてきます。