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十二月 年のくれ
碌々斎筆二行 「先今年無事芽出度千秋楽」

碌々斎筆二行
「先今年無事芽出度千秋楽」

残月亭、無一物、松風楼等茶室の炉の釜の掛け合わせも大事な玄関の仕事です。炉の中に五徳を置き、灰を入れ釜の位置を決めます。
また、「事はじめ」以降は同時進行で掃除が始まります。家元には茶室、水屋以外にも、御祖堂、炭小屋、灰小屋、火鉢の間、倉庫等色々茶の湯に関する部屋があり、一日では掃除しきれないので、徐々にしていきます。
新年に、下駄や草履も新調するのでその手配や、年末年始の菓子や抹茶の発注、一年の会記の整理をします。年始や初釜のくじ当たりでは、宗匠方が御染筆を渡されます。その下準備も玄関の重要な役目です。
大晦日は内弟子全員で大掃除をし、大門(おおもん)にしめ飾りを飾り、祖堂や蔵、仏壇等に鏡餅を宗匠方と一緒に供えます。また、台所の天井に歳徳棚(としとくだな)を恵方に向けて吊り、新年を越す道具や神社仏閣から届いた初穂や御札を乗せます。そして京都には大昔から伝わる御神火(オケラ火)を宗匠方が火縄を持って、八坂神社へ頂きに行きます。その火縄から移した火で元旦の雑煮を炊きます。それと同じように、残月亭の炉の火も昔から絶やさないという意味で、大晦日の宿直者は炭をつぎ夜半になると埋火をし、年を越します。

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