表千家の茶事第三回 襲名の茶事 その二
江岑作 一重切花入 銘 青山
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前回の続きです。
而妙斎宗匠は、42歳で代を継ぎ、44歳の時から、襲名茶事を始めています。
小間・広間を必ずお使いになるので、前茶(濃茶を小間で、後に広間で懐石・薄茶)の形が中心になります。
家元のなかは広いので内弟子も最初は担当を決め、手伝いをさせていただきます。初めの頃は無我夢中で全体を見渡せませんが、余裕ができると、迎え付けのタイミング、逆にいつ腰掛の煙草盆の炭を熾(おこ)し始めたらいいか、流れが必然的に見えてきます。
家元が後入りで小間の廊下のドラを打つ時は、水屋が静かにならないと打ちません(これは水屋の内弟子全員が客を迎える気持がひとつになるのを待っているのでしょう。亭主と同じ気持になる時機を待つということですね)。