|
|
|
|
「月雪花を友として」という言葉がありますが、茶の湯は季節の移りかわりを敏感に思う心をもととしているといえるでしょう。
利休居士をはじめ、歴代の宗匠方が好まれた道具のうち、表千家の好み茶器を代表するものに碌々斎宗匠の既望棗があります。
「春宵一刻値千金」の名句をのこした北宋の詩人・蘇軾(そしょく)が、1082年7月16日、揚子江の沿岸にある景勝地・赤壁(せきへき)を友と二人で訪ねました。陰暦7月16日は既望の日にあたり、名勝の水面に浮かぶ十六夜(いざよい)の月を、韻をふんだ美文で詠じました。この詩が有名な「前赤壁賦(さきのせきへきのふ)」です。 |
|
|
木下 收(きのした おさむ)氏 |
北村美術館館長
1938年
京都に生まれる
1961年
慶應義塾大学経済学部卒
1976年
表千家不審菴入門
|
北村美術館のこと
|
|