祇園町の舞は井上流です。3世井上八千代師に「都をどり」の振り付けをお引き受けいただくかわりに、祇園町の舞は、今後井上流のみとする、井上流も他所へは出ないという約束を9代目さんが取り交わし、今に至るまで150年のあいだ守られております。 井上流は御所舞や能とも関係がふかく、格調が高い舞として知られますが、表情をつくることがないので、初めての方にとって少しとっつきにくいかもしれません。しかし、座敷での舞が基本で、一畳で舞えるこの京舞こそ、芸妓さん、舞妓さんの立ち居振る舞いの基礎となるものであり、井上流の教えを大切にしていきたいと思います。
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