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千利休 『逢源斎書』より その5
利休料理人一通と申者在之候、膳ニふささんせう一通置申様ならぬと休御申候由ニ候、
【大意】
利休の料理人に一通という者がいた。膳に房山椒を置くのに、一通がするようにはできない、と利休は申された。

江岑宗左(利休の曾孫)の聞書き『逢源斎書(ほうげんさいしょ)』に見える逸話です。
利休の料理人に、一通(「いっつう」と読むのでしょう)という人がいましたが、茶の湯の料理の膳に房山椒(ふささんしょう)を盛りつけるのがたいへん上手であったようです。利休は、この人がするようにはできないと言って感心したという話です。
実際、一通がどのように房山椒を置いたのかは記されていませんが、量の加減や盛り方において絶妙なバランス感覚を持っていた人だったのでしょう。また、この話は利休が一通に感心したという話ですが、逆に、そうしたところに着目した利休の鋭さを示す話でもあるように思われます。
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