益田孝(鈍翁)
ますだたかし(どんおう)

嘉永1年(1848)〜昭和13年(1938)。近代の数寄者。三井財閥を大成して、実業界に重きをなした。仏教美術を中心とする古美術の蒐集につとめ、茶の湯は弟克徳(こくとく)のすすめではじめた。大師会を主催するなど、近代数寄者の牽引車的な存在で、茶の湯の名物道具も数多く蒐集した。