安政4年(1857)に成立した茶書。大名茶人の井伊直弼によって著された。「一期一会」や「独座観念」の語がみえることでも注目され、千利休に回帰し、厳格な茶の理念を追求する直弼の茶の湯観がうかがえる茶書といえる。