茶事において、懐石の前に濃茶を出す形式。茶事の最も基本的な形は、初座で懐石が出て、後座で濃茶がたてられる、炉正午の茶である。また別に、冬の「夜咄の茶事」において、茶事の冒頭に薄茶を一服もてなす。これをも前茶とよんでいる。