十徳
じゅっとく

茶人が式正の場にて身につける衣服。黒の麻や紗でつくられた半羽織風のもので、単衣に仕立てられる。「十徳」の名は、僧侶が身につける直綴(じきとつ)がなまったものといわれる。その着用には家元や師匠の許しを要するのが一般である。