不審菴
ふしんあん

表千家にある三畳台目の茶室。千利休が大徳寺門前の屋敷につくった四畳半が最初と伝えられるが、現在の不審菴は、4代の江岑宗左が父の元伯宗旦とはかってたてたものが原型となっている。「不審菴」の名は、利休が古渓宗陳に庵号をもとめ、「不審花開今日春」(ふしんはなひらくこんにちのはる)という禅語からつけられたといわれる。また、不審菴は表千家を代表する茶室で、家元をも総称する。