懐石の食事の段に続き、吸物・八寸のもてなしがある。客が吸物を頂き終わると、亭主は八寸四角の杉木地の盆(これを八寸とよぶ)に酒の肴(さかな)二種をのせ、客に酒をすすめ、主客の間に盃の応酬がおこなわれる。肴の二種は、海のもの(なまぐさ)、山のもの(精進)などの名でよばれ、客の数に亭主の分を加えて八寸に盛られる。