茶の湯の料理。「懐石」の語は、禅僧が修行中のひもじさをまぎらすため懐(ふところ)に温めた石を抱いたことによるといわれ、もとは質素な食事を意味した。飯と汁一種、そして三つの菜(向付、焼物、煮物)の一汁三菜が基本で、香の物がつく。また、今日では強肴や吸物・八寸がつくのが一般である。