 灰の木樽
月の後半になると灰練りをします。灰は家元にとって最も大事なものの一つで、灰の取り扱いは特に厳しく門外不出です。灰を少しでも粗末に扱おうとしたら、先輩玄関に叱られます。そして灰練りの繰り返しの中で、玄関は茶のこころを習います。 灰小屋には4斗の木樽が7つあり、炉や風炉の灰が入っています。それを年によりますが、灰に番茶をかけ練ります。出入りの業者に番茶の粉を頼み、おくどさんで番茶を炊きます。4斗樽いっぱいの灰はかなり重く、樽から番重(ばんじゅう、底が浅く平らな移動や保管用の箱)に出すだけでも一苦労で、そこに番茶を入れていくのですが、茶を吸った重い灰を練る時は腰を使うので、かなり重労働です。9月の後半といっても、まだまだ日中は暑く、汗をかきながらやります。
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