支配者や上衆(じょうず)階層の抱く宝物へのあこがれ。推し活と見せびらかしの頂点に位置づけられた茶の湯道具とは、唐物を中心とした美意識=芸術的センスに叶う器物や墨蹟、絵画等であった。これらの見せ方の工夫が茶の湯の形式を完成させてゆく。
見せる亭主と見せられる客、相方の呼吸を合わせるルールが細かに決められる。
定められた形式と所作に従って進行する美を味わうためのセレモニー。ただし形式と所作以外は全て自由であり、創意と工夫に満ちた場作りが広がってゆく。これに嵌(はま)ったのが戦乱の世に生きる支配者達、上衆階層者たちであった。こうした階層の内、特に造形感覚や色彩感覚といったアートに才を持つ一群の人々にとって、茶の湯と名物道具のコレクションは最強の道楽となってゆく。遂に信長は推し活 茶の湯の果てに政治権力の象徴としてこれを独占しようとさえ図った。茶の湯は政治性と狂気を帯びる。
戦乱の世の「推し活 茶の湯」の沸騰を迎える。
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