七夕
しちせき
李賀は中唐の詩人で、伝統にとらわれない、幻想的な作風で知られる。27歳の若さで没し、現存作は少ない。 七夕の夜、愛しい人と別れてから悲嘆にくれている。七夕がまた巡り来て、牽牛と織女でさえ年に一度の逢瀬を楽しむ夜なのに、あの人が私を訪れることは二度とない。
別浦今朝暗 羅帷午夜愁
鵲辞穿線月 花入曝衣楼
天上分金鏡 人間望玉鉤
銭塘蘇小小 更値一年秋
べっぽ こんちょうよりくらし
らいに ごや うれう
かささぎはじす せんをうがつ つきを
はなはいる いをさらす ろうに
てんじょうに きんきょうわかる
じんかん ぎょくこうをのぞむ
せんとうのそしょうしょう
さらにあう いちねんのあきに
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