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茶の湯の歳時 八朔
元伯宗旦所持 備前平水指
元伯宗旦所持 備前平水指 蓋 元伯好
朝鮮平水指 割蓋 立浪蒔絵
朝鮮平水指 割蓋 啐啄斎好立浪蒔絵 宗哲作
八朔を過ぎれば、暦の上では間もなく立秋が訪れます。しかし、夏の暑さは弱まりません。少しでも涼をと、茶人はこの時期の道具組は涼を感じる取り合わせを考えます。風炉は火間が目に付かないように。更に暑さを和らげる為に小さい風炉を。茶碗も平茶碗等の浅い物に。水指も平水指等を用います。平水指は一枚蓋と割り蓋があります。古くは紹鴎以前からありますがその多くは、一枚蓋でした。時代が下がり覚々斎の頃には利休の頃より大きく平たい物が、啐啄斎は新たに割蓋を考案され、波蒔絵された物を好まれました。一枚蓋も割蓋も水の面を大きく見せ、涼を感じる。季節を楽しむ為の工夫なのでしょう。

暑さが厳しく、地上の太陽の様に向日葵が咲き誇る頃、縁側等から空を見上げ昼は雲を、夜は花火を眺め、野田笛浦(のだてきほ)の「昌平橋納涼」や瞿佑(くゆう)の「烟火戯(えんかぎ)」の様に風情を味わいながら、秋の訪れを楽しみに残暑を過ごしたいものです。
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