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「小槌…」は大黒画賛になります。ネズミは古来より大黒天の使いとされてきました。実りの象徴である話、大国主命をネズミが救う話など諸説ありますが、なぜ大黒天の使いがネズミなのか明確な事はわかりません。ただ、啐啄斎は甲子の生まれのこともあり、大黒を信仰されていました。ほっこりした大黒さん。眺めると心まで優しく和む気がします。 この大黒画賛とは違い兎の画は元気よく勢いを感じます。大きい耳の兎が今にも駆け出しそうな画です。その周りには木賊が描いてあります。好物の木賊に喜んでいるのでしょうか。あるいは、兎は多産でおめでたい生き物です。千家の道統続く事を願ったのでしょうか。どちらも啐啄斎が隠居・宗旦を名乗られたのち書かれたものになります。
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