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如心斎筆 ふくら雀画賛
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大寒も過ぎましたが冬将軍の襲来はかわらず押し寄せ、北国では未だ雪が続く2月。京都ではわずかな雪が枯木に白い華を彩る時期になります。
小座敷も ふくら雀や 雪の中
もちつきや ゆきちらちらと ふしん庵
むしようをすてて いわふけふ哉
「小座敷も…」は如心斎が詠まれた句になります。座敷にて煌々と輝く炭を眺めた後、ふと顔を上げ外を向けば、雪が降り積もる情景でしょうか。大地を真っ白い絵具にて染め上げる。その中を雀が寒さを耐える為に身体を膨らませる。小座敷も同じく冷え込む中、如心斎も自身の姿を重ね、そこに心を和まされたのではないでしょうか。今では冬の茶事といえば暁の茶事にて夜明けを楽しむ方も多いと思います。如心斎の頃までは区別がなかったとされています。その為冬でも朝茶を行い積もる雪を楽しむ。今とは趣向が違った中で行われた茶事の楽しみ方があったようです。
「もちつきや…」こちらは覚々斎が詠まれた歌になります。雪の降る中、槌を振るう。その何気ない日常の風景に、三昧の境地を感じられたのでしょうか。或いはその光景に無上の喜びがあったのかもしれません。あえて平仮名にて表現された想いを感じ取りたいものです。
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