世界の喫茶文化
中国 緑茶文化圏
茶の原産地として長い喫茶の歴史をもつ中国では、さまざまな種類の茶が飲まれています。現在では緑茶が中心で、ジャスミンの花を加えたジャスミン茶、また南中国ではウーロン(烏龍)茶やプアール(普)茶が飲まれています。茶の飲み方もさまざまで、茶碗に直接茶葉を入れて湯を注いで飲む茶や、小振りの急須と茶碗を使って味と香を楽しむコンフー(工夫)茶などがあります。
モンゴル 緑茶文化圏
チベットのバター茶とよく似た茶が飲まれています。団茶の煮汁に牛か羊の乳と塩を入れて攪拌(かくはん)してつくります。また、これに麦のこがしや羊の肉などを入れて食べることもあります。
チベット 緑茶文化圏
バター茶と呼ばれる独特な茶が飲まれています。団茶の煮汁をチャイドンやドモンと呼ばれる筒形の容器に入れ、ヤクの乳でつくったバターと岩塩などを加え、攪拌(かくはん)してつくります。
韓国 緑茶文化圏
高麗人参茶やとうもろこし茶(コーン茶)など、薬用効果の高い茶がよく飲まれています。これらは茶の木以外の植物からつくられる茶ですが、最近は韓国でも緑茶や紅茶が飲まれるようになりました。