はじめに

利休によって大成された茶の湯は、四百年以上にわたって表千家不審菴にうけつがれて参りました。不審菴とは、利休が営んだ茶室の名で、歴代の家元がこれを継承してきました。また、不審菴は千家の屋敷ならびに機構の全体をさし、千宗左家元の号でもあります。

その伝統は、単なる型の継承ではなく、歴史の中でそのあり方が模索され、その時代に即した新たな息吹がそそぎ込まれることで、生きた文化として伝えられてきました。
茶の湯は「おいしいお茶をもって、主客ともに楽しみ、心を通い合わせること」に大きな意義があるといえるでしょう。
私どもは、日々の稽古をつうじてその古き心をまなび、今日の生活にいかす道をもとめて参りましたが、そうした表千家の茶の湯を知っていただくための一つの方法として、ホームページを設けました。

このホームページを通じて、茶の湯に対する関心をより深めていただければ幸いです。

監修
表千家
編集
不審菴文庫
題字
表千家十四代家元 而妙斎筆