表千家の茶事第二回 襲名の茶事 その一
而妙斎宗匠 襲名茶事 残月亭の点前座
家元は茶事をする時、表千家の代表的な小間「不審菴(ふしんあん)」と広間の「残月亭(ざんげつてい)」の両方をお使いになります。
最初に千利休がおられて、少庵、元伯と続き、当代に到るわけですから、必ず、全ての家元に関連した道具をお使いになります。内弟子として、拝見していて大切なところと感じます。
家元は客の立場を考えて道具を取り合せし、道具に自分の思いを語らせる事を考えておられます。
その姿勢を内弟子は注意深く拝見しています。