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また春の象徴といえば『花』。野山に咲き誇る草木のことは勿論ですが、古来より年齢、取り分け還暦を示す言葉として『華甲(かこう)』として『華』の字が用いられます。『華』の字は「十」を6つと1から構成されている事から数えで61歳、つまり還暦を指す際にも用いられます。十干十二支(じゅっかんじゅうにし)の組み合わせにて60組が出来、自身の生まれ干支に戻る年齢だからです。
この花に彩られる時期、桜満開の下、かさね重の信玄弁当を持ち出し、李商陰(りしょういん)の「花下酔」(かかによう)や杜牧(とぼく)の「題禅院」(禅院に題す)の詩と同じ様に、花見酒を頂きながら先人の詩人の想いと重ね、野点にて春の訪れを喜びたいものです。
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