|
 |
 |
伝来 利休所持 唐金ツバ花入 |
|
|
時代を経た唐金独特の風合いをもった花入です。その形の面白さから刀の鐔(つば)を連想して、後にこう呼ばれるようになりました。
この花入には、利休居士とその子道安とのやりとりの文が添っていて有名です。道安は「この花入が唐物か日本の物か見分けがつかないので利休様に見てもらってほしい」と少庵に送ったら、利休は即答として返事をしたため「花入よく拝見しました。これは唐物です。所望であれば所持するのがよいでしょう。ただし、高値なればその必要はないでしょう」と答えています。
当時の茶人の審美眼を知る貴重な文であります。 |
|
 |
|
|
開いたばかりのかたくりの一輪をそっとこの花入に入れて、早春の小間の床を飾ってみたいものです。
|
|
|
|