松風楼(十月の稽古場)
表千家では、家元内に茶の湯の修行者をおいて家元直属の家元教授を養成するのがしきたりとなっています。その修行者は昔から男子に限られており、「玄関」「内弟子」と呼ばれています。玄関の人数は特に限られていませんが、茶道の修行で稽古人として家元内で修行しますので、おのずと人数は限られてきます。
玄関になるのは、家元の後援者である数寄者や先輩内弟子の紹介を通じて家元に入塾致し、紹介者は玄関の保証人となり出処進退を預かります。玄関は家元に入塾してからは、家元宗匠方と寝食を共にしながら茶の点前だけでなく、雰囲気、姿勢など多くの事を学びます。玄関は年齢に関係なく、一日でも早く入塾したものが先輩になり、後輩の教育をします。