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 風炉 掻き上げ灰
家元はこの時期、鉄丸風炉と鉄道安風炉を隔年事に出すのが習いとなっています。 風炉の灰を押さえる時、灰の峰を五徳の爪の外側を通るように押さえていきます。(写真)五徳三点を通るきれいな円の峰を作るのは非常に難しく、納得する形にするには、宿直の玄関は日が変わるくらいまで押さえる事もあります。そして灰がきれいに整い前瓦も入れ、最後に峰の外側に掻き上げと呼ばれる筋を入れます。この筋は決まった数はないのですが、一度筋を入れるとやり直しが効かないので、緊張し手がふるえるほどです。 また10月といえば、献茶、茶会のシーズンでもあります。
10月2日の北野天満宮御旅所の献茶から始まり、宇治茶祭、吉田神社、伊勢神宮と続き、水無瀬神宮、東大寺、宗像大社と、多い年にはひと月で10ケ所以上の献茶や茶会があり、忙しい月でもあります。
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