茶の間
家元にはお茶の間があり、朝の9時と昼の1時には玄関がお茶を点てます。家元と御家族・玄関、事務職員に薄茶を点てる習いがあります。
午前のお茶は前の日の宿直者が、昼のお茶はその日の宿直者がお茶を点てます。
午前のお茶は家元への朝の挨拶をする機会で、一日の指図を仰ぐ場でもあります。午後のお茶は、昼食の休憩をはさんで家元と玄関がいろいろな話をする場でもあります。この時は短冊箱(たんざくばこ)を使い鉄瓶によって茶を点てますが、玄関にとって茶の間は家元方と直接お話できる貴重な場所であります。また若い玄関は午前・午後の茶礼で多くのお茶を点て、薄茶の点て方の実際を身に着けていくことになります。