表千家の茶事第五回 懐石
ひな祭りの懐石本膳
茶事の手伝いをさせていただくことで、家元の懐石について気付いた点を書いておきます。
覚え
一、一汁二菜もしくは一汁三菜で充
分。
一、旬の食材を薄味(うすあじ)にす
ること。
一、贅沢な食材は必要ありません。
一、茶事の中心は濃茶が中心で懐石で
はありません。
一、飽食の時代だからこそ、懐石の原
点に戻るべきです。
一、幾度も家元の茶事の手伝いをして
いますが、料理は控え目で地味に
仕上がっています。
一、お茶の手順は変えようがありませ
んが、料理は、亭主の判断で工夫の余地があると思います。
一、懐石道具に関しても様々な物が必要ですが、
これも亭主の判断で、かなり工夫の余地があると思います。