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同門会関東支部時代から東京都連合支部へと35年間努められた三井八郎右衛門初代支部長が長逝されて14年過ぎましたが、三井家伝来の数多の名品は東京支部のお茶会或いは京都でのお茶会に今でもご出品頂いております。昨年三井家ゆかりの日本橋に美術館が開館し拝見できる機会が増えました。
先代即中斎宗匠は私の父出光佐三を副支部長に任命され、父は自宅に仙厓禅師(1750-1837)の額より名を頂いた茶室「朝夕菴」を作りました。出光美術館内にも「朝夕菴」を作り仙厓和尚の命日10月7日にはお茶会を今でも続けております。仙厓和尚が住職をした博多の聖福寺は宋より茶種を将来し『喫茶養生記』を書かれた茶祖栄西禅師が九州に帰朝して最初に造られた由緒ある禅寺です。仙厓のユーモア溢れる禅画を20歳で入手したのが父の美術品蒐めの出発点となりました。 |
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出光昭介(いでみつ しょうすけ)氏 |
出光興産(株)名誉会長
出光美術館館長
表千家同門会東京支部長
昭和2年
福岡県に生まれる
昭和25年
ハーバード大学を経て
出光興産へ入社
昭和56年
出光興産社長に就任する
令和5年
12月20日にご逝去されました
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出光美術館のこと
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