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茶の湯の花は茶室でその季節を最も端的に表現できるものの一つです。その茶室の花について、茶の湯の習いの中に「花所望(はなしょもう)」と呼ばれるものがあります。
茶室で花入に花を入れる時、亭主は季節の喜びを最も感じとれるので、茶の湯の中の楽しみの一つです。「花所望」とは、その花を入れる楽しみを茶室の客に譲るという作法です。まず由緒ある花入を使った時とか、客から見事な花を頂戴した時などに使われます。床の上に用意した花入の横に、花を盛った花台を添えておき、席入りして来た客にその花入に花を入れていただくように所望するということになります。
ここでは、京都に今日咲いている花をお目にかけ、用意した花入に活けて頂けたらと思います。ぜひ花を通して客人をもてなす茶の湯の気分を味わってください。 |
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