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芹葉黄蓮 |
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こんな押しひしがれたような形を茶人達は、しゃれて「うづくまる」と呼んでいます。人がしゃがんでうずくまったようだというのでありましょう。
一見して入れにくそうに見えますが、前に座して拝見する方々のために、少し前だおしに生けると花が生かされるものです。
大樋焼は、千宗旦の四男・仙叟宗室が金沢の前田家に出仕するときに、随って下った樂家四代・一入(いちにゅう)の弟子であった長左衛門が大樋町に築いた窯で、その地名から大樋焼(おおひやき)と呼ばれるようになり、現在に至っております。
一入より飴釉を使うことを許されて、この花入の釉色が大樋焼の特徴といえます。
そこで一入以降、樂家の茶碗には飴釉を使うことはなくなりました。
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大樋焼 うづくまる花入 |
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