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元旦、即中斎宗匠に挨拶される職家一同
昭和45年頃
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春景色 碌々斎好 ミル貝食籠 宗哲作
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大晦日の火を埋み火にして、掘り起こして新年の火種として、新年の早朝に新しく井戸より汲みだした「若水」を釜に張り、炭を整えて、雑煮を祝ったあと、「大福茶」を迎えます。まさに暁の茶の湯であります。大福茶は、ご家族と内弟子のみで行われます。 その後に、職家(千家十職)が家元に挨拶に訪れられます。この時、用意されるのが「春景色きんとん」(虎屋製)であります。ことに丹波産の白小豆を用いたきんとんは、香りも味も、その白さから微妙な色合いが生かされます。
正月を祝って若葉と薄紅に色分けされた「春景色きんとん」は新年に最もふさわしい菓子であります。
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