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茶の湯の菓子

葛焼
葛焼

6月にも入ると蒸し暑い日々も続きます。茶湯にも涼しそうな水菓子が好まれそうですが、梅雨が明けるまでは、水菓子を使うことを許されませんでした。そこで水気の多い葛の菓子を、そのまま使わず、小麦粉を付けて、火であぶって焦げ目を付けてから、冷たくして使います。消毒・殺菌がもともとの目的です。その趣向が梅雨のうっとうしい時候の楽しみでもあります。
料理屋で、かつおの叩きも消毒であるといったら、これは殺菌ではなく香り付けであると怒られました。生活環境ことに衛生管理が時代とともに変化すると本来の意味もわからなくなってしまいます。

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