|
|
|

山々を潤す梅雨空の雨から、少しずつ日の光が暑く感じる7月。京都では1日より祇園祭が始まり、そこかしこで祭囃子が響き渡ります。祇園祭は14日の宵々山から17日の山鉾巡行の期間が
有名ですが、7月の初日・1日から一月(ひとつき)の間行われる長い祭です。期間中は、四条通りを中心とした市内で多くの山や鉾が立ち並びます。山や鉾でいただく茅まきは、厄除けとして1年間家々の玄関先に飾られます。 この祇園祭では16日に八坂神社に於いて献茶式が行われます。毎年不審菴と今日庵のお家元が隔年にて御奉仕されます。 家元の拝服席では、厄除けとして菓子の粽が振る舞われ、祇園にあるお茶屋「一力亭」では家元の会・而妙会(じみょうかい)によって釜が掛けられます。盛装の舞妓・芸妓さんたちによってお茶が運ばれ、一際華やかな雰囲気が味わえます。普段伺うことがない「一力亭」。元禄時代の有名な話・忠臣蔵の大石内蔵助が昼行燈(ひるあんどん)を装う為に使われた場所です。他にも多くの政界・財界人が利用されていたと聞いております。 この祇園祭、古くから多くの方が絵画等で残されております。家元にも、元々1枚絵だった古画祇園会を20幅の掛物にされたものがあります。
|
| |
|