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客ひとり 風炉も名残の 月見かな
袂にたまる 薗の栗柿
如心斎と彭祖宗哲合作の月の画賛に詠われた一句になります。中秋の名月も過ぎましたが空気が澄んで空が高く見える頃。季節は寒露或いは霜降でしょうか。月を眺めながら一会を設けて詠まれたのでしょうか。
月夜こぬ人またしかきくらし
雨もふらなん わびつつもねむ
宗旦の好んだ古今和歌集の読み人知らずになります。
月に所縁のある道具も数々あります。元伯好 一閑三日月香合、蘇東坡の赤壁の詩から銘を取られた碌々斎好 既望棗・惺斎好 望棗、そして、左入作二百之内 黒 銘 美人等もそうでしょうか。
月を楽しむために一会を設ける。秋の茶会の醍醐味の一つかもしれません。
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