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如心斎筆 時雨画賛
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初しぐれ 草の庵に 聞く夜かな
枯芦の 波にたたよふ 寒さかな
どちらも茶杓の銘として覚々斎が詠まれ、筒に記されています。
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月を迎え木枯らしが吹き荒れ外套が欲しくなる情景でしょうか。雨音交じり風の音が聞こえ冬の到来を感じます。鋭くもなく柔らかくもない。それはただ寒さだけが響くのではないのでしょう。炉中の火は外の寒さとは別に室内に暖をあたえ心を和ませるように感じます。 立冬が過ぎ茶の湯の正月「開炉」を迎えました。
ゆミそして いざ茶申さん あきの雨
こちらは如心斎が詠まれた掛物になります。時雨の時分、開炉の茶事にでも呼ばれたのでしょうか。これから向かう席への心を感じます。
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