|
|
|

12月となり一際寒さが厳しくなる頃、暖かいお茶はそれだけでも格別のご馳走に感じます。亭主も客にお茶を振る舞う際はより暖かいままと思います。その際は、筒茶碗を用います。この筒茶碗、用いる際は扱いが少し変わりますが、見込みが深い為熱が逃げにくいので、寒い時期は好まれる方も多いと思います。
荒波にもまれ潮の花が起こるこの時期、お客様を迎える料理としては、鱈の昆布締めや平目の細造りを大根や万能ねぎを巻いて酢橘の効いた醤油で頂く。焼物にはカマスを幽庵焼にて。炊き合わせは飯蛸と共に大根を。或いは水菜と共に蕪や厚揚げを用いてはいかがでしょうか。煮物は椀種に蕪蒸しを用いてとろみのかかった出汁で頂くのも良いかもしれません。
寒暖がわかりにくく、室内は快適に過ごせるようになった昨今。それでも亭主は少しでも暖を感じて頂きたく想いお客を迎えます。 しかし、意外にも暖を感じるのは庭先で掃いた落ち葉での焚火。その中でほっこりと焼けたサツマイモなのかもしれません。
|
| |
|