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梟の 輭をしめる しぐれかな
むかしより 新兵衛焼を 友として 手筒なれども 寒さしのがん
この2句は茶碗の銘として用いられた詩になります。「梟の…」は如心斎自身の発句を銘とした筒茶碗になり「左入二百ノ内」になります。樂家6代左入に享保18年(1733)正月に赤百碗・黒百碗の計200碗焼かせたもので、銘は第一の「頭取」から始まり名香十種や西湖八景といった種々から如心斎が全て付けられました。「むかしより…」は啐啄斎が詠まれた詩銘が付けられ、自らの秘蔵とされた茶碗になります。草間直方(くさまなおかた)著の『茶器名物図彙』にも記されています。
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