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茶の湯の歳時 年の瀬
茶の湯の歳時 年の瀬
如心斎所持写 唐銅置花入に白玉椿
木枯らしが吹きはじめ鮮やかな山の色もセピア色に変わり落葉が目立ち冬の到来を告げる頃となります。12月を迎えると禅宗の修行僧は釈迦出山の日までの臘八大摂心(ろうはつおおせっしん)を、町では事始めを境に芸妓さんが師匠や御引き筋等に挨拶に伺うといった光景がよくみうけられます。
事始めの13日には家元では毎年来菴入門が行われます。元々は日にちを関係無く行っておりましたが近年はこの日に行われる事となっております。先生に連れられ家元を訪れる入門の方。祖堂に於いて利休像にお参りを行った後、新席にて一汁八寸を頂戴いたします。この際直接お家の方々より八寸を頂戴する事になります。これにより家元に正式に入門したこととなり、茶人としての第一歩を歩む事となります。この経験は一度しかできません。
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