表千家の行事

家元行事
家元ならびに東京稽古場で、新春の家元初釜(新春を寿ぐ行事)、春の利休忌(始祖利休の遺徳をしのぶ年回忌)、初秋の天然忌(中興の祖7代家元如心斎の遺徳をしのぶ年回忌)をはじめ、恒例の年中行事がおこなわれます。
また、歴代家元の年回忌にあたり大徳寺にて追善法要茶会を営んだり、歳の祝いや周年記念行事などが催されます。

家元奉仕の献茶式
献茶とは、崇敬の心をもって、神仏や御霊にお茶をお供えする儀式です。
今日では、お家元宗匠のご奉仕により、古式ゆかしく、全国の神社仏閣などで献茶式が斎行されています。
家元懸釜
茶席をしつらえ客人を迎えることを、湯釜を炉に懸けることから、懸釜とよび習わしています。
元来、家元が亭主となり釜を懸けることは、その多くは家元内の茶室にかぎられておりましたが、今日では、京都二条城や大徳寺聚光院など、ご縁ふかい名跡において家元懸釜として、折々に茶席がひらかれています。
全国大会
各支部もちまわりにより、地元の茶の湯文化をもって全国の同門会員をもてなす、本部主催の大茶会です。
家元ご参列のもと、各地の名所旧跡での茶会や記念式典をもよおします。参加会員は、全国の同門とともに席まわりを楽しみ、その土地の歴史と文化、そして旅情をあじわう趣向となっています。会員の親睦はもとより、開催地における茶道の普及、伝統文化の振興にもつながっています。

支部総会
支部総会は毎年1回、各支部で開催されます。地元支部会員が一堂に会する機会です。
年間行事の案内・報告はもとより、本部から派遣される家元講師(表千家内弟子)による講話、功労者表彰をはじめ、支部独自のさまざまなお茶の集まりが企画されます。 また、同門会員を対象とした点前の実技指導「一般講習会」もおこなわれています。
支部行事
各地では、支部独自の企画運営で、いろいろな催しが開催されています。
歳時に応じてさまざまな趣向をこらした茶会、講演会、研修会、茶道具の展観や美術館・
窯元見学会をはじめ、地域行政への協賛市民茶会やチャリティ茶会などを通じてひろく社会貢献もおこなっています。
支部会員機関誌「支部だより」を発行して、身近な情報を提供している支部もあります。
青年部行事
青年部は、表千家茶道を学ぶ18歳から45歳までの若い世代のあつまりです。全国42地区にて活動中です。
表千家同門会支部の指導のもと、茶会の開催をはじめ、茶の湯研究や茶花・懐石料理・工芸の体験講座など、若い世代の自由な感性で同世代のさまざまな交流をおこなっています。
学校茶道
家元では表千家学校茶道登録校制度のもと、学生を家元に招いての学校茶道研修会、学校茶道指導者研修会、学校茶道夏期研究セミナーなどを開催しています。表千家学校茶道登録をいただくと、学生や茶道指導者を対象とした表千家主催の行事に参加することができます。

茶の湯文化にふれる市民講座
より多くの方々に、茶の湯文化を身近なものとして受けとめて頂きたいとの願いから、地元メディア・教育委員会等の協力を得て、流儀をこえた試みとして開講されています。幅ひろい分野から講師陣をお招きし、多角的な視点で茶の湯の魅力を照らしだす講座です。
京都では、表千家北山会館において、毎年、秋に開催されています。
また全国の支部においても、地域文化とゆかりの深いテーマをもうけて開催されています。
皆様の参加をお待ちしております。
茶の湯文化にふれる市民茶会
雪月花という美しい響きが物語るように、日本の四季と人との出会いはいつの世をとわず胸をうちます。めぐりくる歳時とともに心のあらたまりを覚え、人との心をかよわせることは茶の湯の楽しみとするところです。
京都はもとより、全国各地でさまざまな趣向による市民茶会がひらかれています。
社寺や名所旧跡での祭礼、地域行政に協賛しての文化行事や美術展での添釜など、一服のお茶をつうじて日本の美と心に思いをいたすひと時となることを願っています。
茶の湯文化にふれる体験学習
全国市区町村の教育委員会、公民館などでは、幼稚園児や小学生を対象に茶の湯体験学習が行われています。表千家では、これらに対し、公共性のある文化事業という観点から協力し茶道文化の振興をはかっています。
また、全国各支部をはじめ各地の茶華道協会や茶道連盟、地区教授者が参加協力し、指導にあたっています。