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花所望

十二月 年のくれ
洗った炭を並べて干す

鎧崩しの燈籠

その後宗匠方は祖堂参拝に行かれるので、玄関が蝋燭や利休が秀吉からいただいた鎧崩しの燈籠の写に火を点します。このような細かい事も、昔ながらのしきたりや習いを出来るだけ続けている事が、伝統の継承だと考えられます。 午前中は、職家、脇職人の来菴、昼からは事務局員の来菴があり、残月亭でお茶を一服差し上げ、その後くじ引きをされるので、その準備や片付けなどがあります。
また、呈茶と呈茶の合間にお家元は奥の間で元旦の試筆をされ、それをくじ当たりにされます。
全てが終わると最後に玄関がくじ引きをして、元旦試筆が2人当たるのですが、その2人で点前と半東をして宗匠方御家族に一服召し上がっていただくのも、玄関の習いです。
2日以降7日まで、数日間無一物という名の茶室で釜が掛けられます。宗匠方御家族や新年の挨拶に見えた方はここへお通しし、一服召し上がっていただきます。

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