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一月 正月の装い
正月の無一物

正月の無一物

無一物でのお茶は、前日の宿直者が朝に軸を掛け花を生け、点前をさせていただきます。無一物は逆勝手のお茶室で、服紗は右に付け、道具の扱いも左右逆になり、茶碗も時計回りに回したりと、ほとんどの所作が反対になります。宗匠方御家族の前でのお点前は、新年早々緊張します。
正月三が日玄関は十徳や紋付き袴の正装で、いつお客様が来られてもよいようにしています。 三が日を過ぎるとご近所に新年の挨拶廻り、大徳寺内でご縁のある塔頭(たっちゅう)に新年の挨拶廻りに行きます。又、神社や寺院の方が新年の挨拶に見えると、お家元の名代でうけます。初穂や破魔矢、御札など預かったものは全てお家元に見ていただき、然るべき所に上げたり飾ったりします。
鏡餅も下げ台所へ持って行きます。その餅が7日の七草粥や15日のとんど正月の昼食に出てきます。

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