初釜の残月亭
初釜の用意も三が日を過ぎた頃くらいから徐々に始めます。初釜でくじ当たりに使うご染筆や服紗を上紙で包んだり、懐石道具を出したりしますが、いちにちに200人以上の方が来られるので、数もかなり沢山になり、玄関数人で出しても半日はかかります。
初釜は、毎年決まった形式で行われます。毎年使う道具、またその年の特徴を出すために干支や勅題に関係ある道具も蔵から出されます。そして、新たに好みものになった道具も調(ととの)えられて茶席に飾り付けられます。当日までに釜の掛け合わせ、水屋の用意をし、前日には玄関総出で、茶室の掃除をします。
そしていよいよ初釜当日を迎えるのです。