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利休忌の祖堂

利休忌の祖堂

そして月末の27日には利休忌があります。この日は祖堂の利休居士像の開扉を行い、社中の方にもお参りいただきます。
残月亭では床に利休居士画像が掛かり、その前に利休居士が好んだ菜種の花をお家元が花入に生け、天目台でお茶湯(おちゃとう)をされます。その後に、茶カブキや廻り花の稽古をするのが習いとなっています。
大きい行事になると、家元全て掃除をするので範囲が非常に広く、2日間かけて掃除を行います。以前、11月号で毎日の掃除の手順について触れましたが、掃除は玄関の重要な修行の一つです。行事のときはさらに天井から雑巾拭きをするので、手を伸ばしても届かないところがあり、木の台を使い天井拭きをしていきます。台に乗りながら、長い時間手を伸ばして天井を拭くのは一苦労です。

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