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山本家は旧伏見市内の中心だった油掛通りに位置し、延宝5年(1677年)に創業いたしました。江戸時代の屋号は塩屋、往時の建物は慶応4年(1868年・明治元年)鳥羽伏見の戦いで全焼しました。現在の本社は焼失してすぐに建てられたものです。
山本家と茶道の関わりが深くなったのは明治の終わりから大正にかけて、八代源兵衞の頃からです。堀内宗心宗匠の母・堀内いく様の妹の定が九代源兵衞の妻として、当家に嫁いでまいりました。私の祖母にあたります。その関係もあり、祖父の九代は茶の湯にとても熱心でした。その頃は酒造業も安定成長した時代で比較的余裕もあり、素晴らしき良き時代でした。昭和の初めに九代はお茶室を含めたゲストルームを現在の本社横に建築しております。そういう意味では九代が本当の数寄者として、茶の湯を楽しんでおりました。その後、十代の父、十一代の私と、茶の湯に親しむ流れは一応引き継いでおりますが、まだまだ祖父には遠く及びません。今後もおけいこに精進したいと思っております。
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