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良いお酒を造るには水・米、そして、技が必要です。京都・伏見が全国有数の酒処になったのは酒造りに必要な豊かな水が湧き出ているからです。京都盆地の地下には琵琶湖の水の3分の2と同量程度の水があるといわれています。伏見の豊富な地下水には酒造りに最適なミネラル分を適度に含み、鉄分等の金属類をほとんど含まない水が湧き出ています。その水の良さは、御香宮神社の御香水が環境庁の指定した名水百選に選ばれた事でも証明されているように、その水の柔らかさが伏見の酒をまろやかな味わいにしています。伏見の酒蔵は地下水が湧いているところを中心に酒蔵が建ち並び、互いに技を磨き、良質の米を集めて、良い酒を造ってまいりました。
酒好き、呑べえを自称する方なら、お酒を飲む前にご飯を食べるという方はまずないでしょう。しかしながら、茶事においてはまず、炊きたてのご飯一口と汁物をいただいてから、日本酒が振る舞われます。空腹で飲まず、適量で止める。客の健康を考えた理にかなったおもてなし、酒は百薬の長の言葉を実践する素晴らしい作法だと思っております。
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